清掃工場の焼却灰(千葉)

焼却灰から8,000Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された清掃工場一覧 (関東地方24施設)

(※清掃工場は数が膨大なため、8,000Bq/kg超(指定廃棄物扱いになり、厳重な保管が要求される)の測定値を出した施設に限定した)
(※施設名・所在地の後に記載されている(2011.○.○ x,xxxBq/kg)は、その施設の焼却灰から検出された放射性セシウム(134・137の合計)の最高値,16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果一覧から引用)

千葉県(8施設)

保管場所名 住所 量(t) 表面線量(μSv/h)
柏市一般廃棄物最終処分場 柏市布施72-1 75.9 0.1~0.14(敷地境界)
柏市清掃工場 柏市船戸山高野538 494.3 0.1~0.11(敷地境界)
柏市第二清掃工場 柏市南増尾56-2 120.4 0.05~0.19(敷地境界)
柏市南部クリーンセンター 柏市南増尾56-2 373.0 0.06~0.09(囲い境界)
松戸市クリーンセンター 松戸市高柳新田37 924.1 1.35~2.92
和名ヶ谷クリーンセンター 松戸市和名ヶ谷1349-2 19.8 0.07(囲い境界)
流山市クリーンセンター 流山市下花輪191 581.8 0.51~2.58
印西市収集センター 印西市大塚1-2-1 130.0 0.77~1.29
新港清掃工場 千葉市美浜区新港226-1 7.7 0.78~0.84
(※各施設の調査日は、柏市一般廃棄物最終処分場、柏市清掃工場、柏市第二清掃工場、柏市南部クリーンセンターが2015.5.29、松戸市クリーンセンター、和名ヶ谷クリーンセンターが2015.6.3、流山市クリーンセンターが2014.10.21、印西市収集センターが2014.12.19、新港清掃工場が2015.6.30)

柏市清掃工場(北部クリーンセンター,柏市船戸山高野538)参照(2011.7.3 9,780Bq/kg 飛灰固化物)※

※流動床式焼却炉:300トン/1日(3基)

柏市第二清掃工場(南部クリーンセンター,柏市南増尾56-2)(2011.6.27 70,800Bq/kg 溶融飛灰固化物)※

※ストーカ式焼却炉:125トン/1日×2基(250トン/日),灰溶融炉:23トン/日(23トン/日1基+交換炉1基)参照

南部CCの焼却灰の放射線量は高いのか
北部CCの焼却灰の放射線量は、6月29日の7,240~9,780Bq/kgを除けば、平成23年度は、2,250~3,420ベクレル/kgで推移しました。それに対し、南部CCの焼却灰の放射線量は、最高値78,000ベクレル/kgを除けば、29,100~66,100Bq/kgでした。
南部CCの焼却灰の放射線量は、北部CCと比較して10倍以上であることが分かります。
平成22年の北部CCの焼却実績は、焼却量49,909トンに対し、飛灰固化物は5,529トンで、その比率は11.2%です。
南部CCでは、焼却灰・飛灰を電気炉により1,200℃以上の高温で加熱、溶融します。ダイオキシン類は高温で加熱することにより、分解され、ガラス状のスラグと溶融飛灰固化物になります。スラグは、路盤材として再資源化されます。南部CCでは、焼却量39,431トンに対し、溶融飛灰固化物の量は306トンでその比率は0.8%です。従って、南部CCの飛灰固化物の量は極端に少なく、北部CCのそれと比較して1/10以下であり、その結果として放射線量が10倍以上に濃縮されます



放流水から放射性物質 排水停止、濃度の低減化へ 柏市の最終処分場
千葉日報ウェブ 2011年10月04日 14:39
柏市は3日、焼却灰を埋め立てる柏市最終処分場の水処理施設から出た侵出水と放流水から、放射性セシウムが検出されたと発表した。同施設から放射性物質が検出されたのは今回が初めてで、市は放流水の排出を停止。放射能濃度の低減化を図っていく。
9月17日に実施した放射能量の測定で、埋め立てた焼却灰に雨水などが染みて出てくる侵出水から、放射性セシウムを1キロ当たり10ベクレル検出。水処理施設を経て利根川へ排出される前の放流水からは同23ベクレルを検出した。国が示す排水濃度の基準は下回っているものの、市は結果を確認した22日、同施設からの排水を停止した。
結果を受け27日に行った再測定でも、侵出水から放射性セシウム同31ベクレルを検出した。放射能濃度の低減化へ、同施設に放射性物質を吸着させやすい鉱石のゼオライトを早急に設置し効果を確認する。施設の再稼働はその後になる。

(千葉県柏市)焼却灰 掘り起こしドラム缶に
NHK NEWSWEB 2011年10月20日 21時50分
一般ごみを燃やした灰から放射性物質が検出されている問題で、千葉県柏市は、ことし6月に最終処分場に埋め立てた焼却灰から国の目安を超える放射性物質が検出されていたことから、灰を掘り起こしドラム缶に入れて一時保管する作業を始めました。
原発事故のあと、柏市では、市内の清掃工場で一般ごみを燃やした灰およそ25トンを、放射性物質の検査を始める前のことし6月に市内の最終処分場に埋め立てました。その後、埋め立てた灰を検査したところ、国が埋め立てができるとした目安の、最大でおよそ6倍に当たる1キログラム当たり4万8900ベクレルの放射性物質が検出されました。このため柏市は、地元の住民と協議し、灰を掘り起こしドラム缶に移し替えて一時保管する作業を始めました。作業は、周囲に放射性物質が飛び散らないよう、長さ24メートル、幅13メートルの大型のテントの中で行われ、重機を使って掘り起こした灰をドラム缶に詰めて、テントの外に運び出していました。ドラム缶は、ふたを溶接して密閉したうえで、土をかぶせて防水シートで覆うなどし、敷地内で一時保管するということです。作業は今月いっぱいかかるということです。柏市環境部の浜島寿彦主査は「住民の皆さんの不安の声は当然で、一時保管にあたっては、より一層の安全管理に努めたい」と話していました。


【経緯】
  • 2011.6.23 南部CCの溶融飛灰を搬出停止
  • 2011.6.29 北部CCの焼却灰(固化灰,残渣)の搬出停止
  • 2011.7.18 北部CCの敷地内で枝・草の分別・仮置き開始
  • 2011.7.26 北部CCの焼却灰の県外民間最終処分場への搬出開始,枝・草の分別により8,000Bq/kg以下を実現
  • 2011.8.15 南部CCのの枝・草の分別・仮置き開始(第2処分場内)
  • 2011.9.7 定期修理に伴い、南部CCの稼動停止(1回目)
  • 2011.11.9 南部CCの稼動再開(北部CC内の枝・草の仮保管場所が満杯になったため南部CCで焼却処理)
  • 2012.1.5 南部CCの稼動停止(2回目)(南部CC建屋内の灰保管場所が満杯となったため可燃ごみを北部CCに移送し焼却)
  • 2012.3.13 南部CCの稼働再開(第2処分場内の枝・草の仮保管場所が満杯になったため、南部CC建屋内の灰保管場所を更に確保し南部CCで焼却処理)

清掃工場:焼却灰汚染濃度高すぎ…炉休止 千葉・柏市
毎日新聞 2011年10月1日 2時34分
東京電力福島第1原発事故の影響で、清掃工場の焼却灰が高濃度の放射性物質に汚染された問題で、千葉県柏市は30日、市内の2清掃工場のうち、現在の国の埋め立て基準(1キロ当たり8000ベクレル)より汚染度が高い焼却灰を出している同市南部クリーンセンターの運転を当面休止する方針を明らかにした。放射能汚染で清掃工場が休止になる事態は、環境省も「報告がない」と話しており、全国初とみられる。
同市によると、新型焼却炉を備える同センターと異なり、もう一つの清掃工場は施設が古く、同量のごみを焼いても、焼却灰の量は多いが、汚染濃度は埋め立て可能なレベル以下のため、同センターのごみも一緒に焼却することにした。同センターは9月7日から定期点検で焼却炉の運転をストップ。同センターの焼却灰からは6月、最高で1キロ当たり7万800ベクレルの放射性セシウムを検出。埋め立て処分できずセンター内で保管が続く灰は143トンで保管スペースは残り30日分しかない。

放射性物質:千葉・柏市が草木の焼却を再開
毎日新聞 2011年11月9日 10時56分
千葉県柏市は9日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムを含む草木の焼却を清掃工場で再開した。焼却灰の放射性物質濃度が国の埋め立て基準の1キロ当たり8000ベクレルを超え、市は8月から草木の焼却を取りやめていたが、保管場所が飽和状態となり、再開を余儀なくされた。1カ月ほど続けるという。
市は同日午前9時半ごろから、市南部クリーンセンターの運転を再開。灰の濃度が急上昇しないよう、1日120トンのごみ焼却量のうち草木は1~2割にとどめる。国の基準を超える焼却灰は埋め立てできないため、同センター内に保管する。

草木割合25%に増
毎日新聞 2011年12月10日 地方版
東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムを含む草木の焼却を再開した柏市は9日、焼却灰の放射性物質濃度を公表した。1キロ当たり2万9100~3万8500ベクレルで推移しているため、可燃ごみに混ぜる草木の割合を8日から25%に増やした。
清掃工場「市南部クリーンセンター」(CC)の灰は6月、最大で同7万800ベクレルだった。市は11月9日に運転を再開し、草木の割合が10%だった同13日と16日に採取した灰の濃度は同3万8500ベクレルと同3万1700ベクレルだった。割合を15%にした21日は同2万9100ベクレル、20%に上げた25日は同3万500ベクレルだった。
国の基準濃度(同8000ベクレル)を超えるため埋め立てできずに南部CC内でドラム缶に入れて保管している灰の量は、約162トン。燃やしたばかりでまだ缶に入れていない灰が、他に数十トンある。缶の置き方を工夫するなどしても、年内いっぱいで南部CCの置き場所は満杯になる見通しだ。

柏市、南部清掃工場の運転停止 焼却灰が満杯で
日本経済新聞 2012/1/6 0:55
千葉県柏市は5日、市内のごみ焼却施設の一つ「南部クリーンセンター」の運転を停止したと発表した。高濃度の放射性物質を含んだ焼却灰の保管場所が無くなり、焼却処理ができなくなった。市内の可燃ごみは、もう一つの焼却施設で処理するため、ごみ収集などに支障は出ないが、「別の置き場所が無いと運転再開は難しい」(市廃棄物政策課)という。
南部クリーンセンターでは、埋め立て処分が可能な1キログラムあたり8000ベクレルという国の基準を超えた焼却灰を約200トン保管する。ドラム缶に詰めて通路や空きスペースなどに置いていたが、満杯になった。同センターは汚染焼却灰の処理が追いつかないなどとして昨年9月にも一時停止していた。
今後、市内のすべての可燃ごみは北部クリーンセンターで処理するが、市によると焼却炉の燃焼方式が南部センターと異なるため、8000ベクレルを超える高濃度の焼却灰は出ないという。北部センターをフル稼働させるため、市内のごみ収集に支障はないとしている。
汚染焼却灰の原因とみられる草木はこれまでも通常の可燃ごみと分けて、柏市内の最終処分場に仮置きしてきた。今後も回収した草木は分類するが、このままでは「3月末には処分場の草木も満杯になる」(南部クリーンセンター)という。
千葉県は昨年末、柏市などの要望を受けて、高濃度の放射性物質を含んだ焼却灰の一時保管場所として県営の手賀沼下水処理場(我孫子市)をあてる方針を発表した。柏市などで発生する焼却灰を1年間程度保管できる見通しだが、我孫子市などが反発しており、決定には時間がかかりそうだ。

焼却灰の放射性物質濃度、6万6000ベクレルに 草木20%でも上昇--柏市南部CC /千葉
毎日新聞 2012年1月6日
運転を5日に再休止した柏市の清掃工場「市南部クリーンセンター」(CC)で、東京電力福島第1原発事故で汚染された焼却灰の放射性物質濃度が1キロ当たり約6万6000ベクレルまで上昇したことが分かった。
南部CCの灰は昨年6月、最大で同7万800ベクレルを検出。市は放射性物質を含む草木の焼却を止め、同9月7日には南部CCも休止した。しかし、草木が滞留したため、11月9日に一時再開。可燃ごみに混ぜる草木の割合が多いと濃度が急上昇するため、10%から徐々に増やし、12月8日に25%にした。
同12日に採取した灰が同6万3000ベクレル弱に上昇。市は草木の割合を20%に下げたが、同26日分の灰は同約6万6000ベクレルだった。
国の埋め立て基準濃度同8000ベクレルを超える灰を詰めたドラム缶の保管場所は満杯になり、南部CCは再休止。保管場所の空間放射線量は、最高で毎時約8マイクロシーベルトだという。
市は、灰に残る放射性物質を基準値以上に濃縮しない旧式の北部CCでごみの焼却を継続するため、収集に影響は出ない。

柏市 焼却施設を一時再開へ
NHK NEWSWEB 2012年3月4日10時40分
ごみを燃やしたあとの焼却灰から高い濃度の放射性物質が検出され、ことし1月から運転を停止していた千葉県柏市の焼却施設で、燃やさずに保管していた草木を焼却するために、今月13日から、運転が一時的に再開されることになりました。
柏市南増尾にある「南部クリーンセンター」では、去年6月以降、一般ごみを燃やしたあとの焼却灰から国の埋め立ての目安を超える高い濃度の放射性物質の検出が続き、灰の保管場所が無くなったことから、ことし1月に運転を停止していました。
高い濃度の放射性物質を出すおそれのある枝や落ち葉は、燃やさずに処分場で保管してきましたが、2000トン近くに達してこれ以上置くことができなくなったため、市は今月13日に施設を再開させて焼却することを決めました
焼却は草木を一般ごみに混ぜて少しずつ行うことにしていますが、焼却灰を置くスペースに限りがあるため、運転はおよそ45日間という一時的なものになる見通しです。
このため、灰を保管するための鉄筋コンクリート製の建物を敷地内に設けることも検討しているということです。
柏市では、市内で出るごみの大半を、もう1つの焼却施設だけを使って処理する状態が続き、市は、「安定したごみ処理を進めていくために、灰の保管場所の確保を急ぎたい」としています。

東日本大震災:焼却灰保管問題 柏・南部CC、市が20日に焼却停止 きょう住民説明会、新保管倉庫建設へ /千葉
毎日新聞 2012/05/13
東京電力福島第1原発事故の放射性物質で汚染された焼却灰の保管問題で、柏市は、清掃工場「市南部クリーンセンター」(CC)の焼却を20日に停止することを決めた。最終処分できない高濃度の焼却灰の敷地内への仮保管が限界に達したためだ。南部CCが稼働していたおかげでほとんどなくなった放射性物質を含んだ草木は再びたまってくるため、今後焼却灰の保管問題が再燃するのは必至。市は13日の住民説明会で、新たな保管スペースを確保するため、南部CCに計画する倉庫の建設に理解を求める方針だ。

千葉:柏 【放射性物質検出で保管していた ”ゴミ” が満杯に…焼却再開に踏み切る】
NHK 2012年8月20日
ごみの焼却灰から放射性物質が検出されたため、処理できない灰などがたまって運転停止を繰り返している千葉県柏市のごみの焼却施設について、柏市は、焼却されないままのごみの量が限界に近づいたとして、20日から運転再開に踏み切りました。
運転が再開されたのは柏市南増尾にある「南部クリーンセンター」です。
この施設では、ごみ の焼却灰から国の基準を超える放射性物質が検出されたため処理できない焼却灰と、放射性物質が含まれるため燃やさずに保管している草木のごみの影響で、去 年9月以降、運転の停止と再開を繰り返しています。柏市は、今回も保管している草木のごみの量が限界に近づいたため、施設の地下に焼却灰の臨時の保管場所 を確保し、20日から運転再開に踏み切りました。
柏市によりますと、20日午前9時から焼却作業を再開する操作が行われ、草木の一部を一般ごみと一緒に焼却しているということです。
運転の再開は3回目で、現在、施設内にはドラム缶およそ1500本分の焼却灰と、およそ1500トンの草木のごみが保管されているということです。
行き場のない焼却灰を巡っては、千葉県が県北西部の県有地を一時保管場所にすることを決め準備を進めているほか、国が最終処分場の確保に向けて県内で場所の選定を進めています。

東日本大震災:焼却灰問題 柏市南部CC、4回目の運転停止 保管場所不足し /千葉
毎日新聞 2012年10月30日 地方版
東京電力福島第1原発事故の放射性物質で汚染された焼却灰問題で、柏市は29日、市南部クリーンセンター(CC)の焼却炉稼働を停止した。施設地下などに保管中の焼却灰入りドラム缶が約1800本(約370トン)に達し、保管スペースが不足してきたためで、運転停止は昨年9月以降4回目となる。
市は、灰の置き場所確保のため、敷地内のごみ収集車の駐車場に、マッチ箱の外側のような形をした鉄筋コンクリート製の地下水路用構造物(高さ3・5メートル、幅5・7メートル、奥行き48メートル)を建設。外側のコンクリートの厚さは30センチあり、放射線に対する遮蔽(しゃへい)効果が高いとされ、市は来月上旬にも約1800本のドラム缶を移す方針だ。
まもなく完成予定の県の手賀沼終末処理場(我孫子・印西市境)の一時保管施設(テント倉庫)で灰の受け入れが可能となれば、南部CCの焼却炉を再稼働し、新たに発生する汚染灰を搬出することにしている。
ただ、市北部クリーンセンター(CC)では、汚染濃度上昇を抑えるため、分別して敷地内に保管中の枝草が過去最大の約2000トンに達し、こちらの保管スペースも少なくなっている。市は北部CCの枝草の状況も見ながら再稼働の時期を判断することにしている。

焼却灰の仮保管庫搬入開始
読売新聞 2012年11月6日
国の基準を超える放射性セシウムが焼却灰から検出された柏市のごみ焼却施設「南部クリーンセンター」で5日、施設内に置かれていた焼却灰のドラム缶を敷地内の仮保管庫に搬入する作業が始まった。
同センターでは昨年7月から、埋め立て処理が可能な基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を超える焼却灰をドラム缶に詰め、地下など空きスペースに保管してきた。県の一時保管施設の建設が難航したため、市独自で仮保管庫を新設した。
鉄筋コンクリート製で高さ3・5メートル、幅5・7メートル、奥行き48メートル、壁の厚さ30センチ・メートルの箱形。焼却灰を詰めた約 1800本(約370トン)のドラム缶を、4本ずつ金属のバンドで束ねて積む。搬入は11日まで行われ、作業完了後の17日には、放射線量の公開測定を実 施する。
ドラム缶は国の最終処分場が稼働するまで仮保管庫に置かれる。同センターは10月29日から、保管スペースの不足で、昨年9月以降4回目となる運転の停止状態になっている。

柏市第二清掃工場(南部クリーンセンター)保管量・測定結果推移.png

<焼却工場>爆発で焼却停止 放射性物質飛散せず/柏市・千葉
毎日新聞 2013年11月1日 7時30分
千葉県柏市南増尾の清掃工場「市南部クリーンセンター(CC)」の焼却灰を運ぶコンベヤー付近で10月22日に小規模の爆発があり、市が炉の稼働を停止していることがわかった。何らかの理由で発生したガスに引火したのが原因と見られ、市はプラントメーカーに詳細な原因調査を依頼している。市によると、22日午後5時半ごろ、生ごみの焼却灰を炉から移送するコンベヤー付近で爆発があった。灰の飛散を防ぐのを目的にコンベヤーを囲っている鉄製カバーの長方形のふた数枚(1枚長さ約1.5~約2メートル、幅約1メートル)が、爆風で外れ、作業用歩道に落下した。爆発は2005年の操業以来初めて。放射性物質を含んだ灰の一部が付近で舞い上がったが、建物は密閉されており、外部への飛散はないという。市職員が計測した付近の空間放射線量は、0.1~0.04マイクロシーベルト。灰に含まれる放射性物質の濃度は、1キロ当たり200ベクレルと推定している。市は「爆発時、数人の職員は中央制御室にいて、爆発のあった場所は無人だった。外部への放射能の影響もない」としている。周辺住民には29日に回覧板で通知しており、1日には住民代表らに原因と対策について説明する。市は「早急に操業を再開したい」としている。


南部クリーンセンターの仮保管庫(ボックスカルバート).jpg南部クリーンセンターの建屋内保管場所.jpg
(※左が南部クリーンセンターの仮保管庫、右が同建屋内保管場所,2015年08月27日 - 入江あき子の県議会日記より引用→もっと詳細な写真が県内他市指定廃棄物保管状況1に掲載されている)

松戸市クリーンセンター(松戸市高柳新田37)参照(2011.7.4 47,400Bq/kg 飛灰(固化))

松戸市和名ヶ谷クリーンセンター(松戸市和名ヶ谷1349-2)参照(2011.7.4 10,500Bq/kg 飛灰(固化))※

※全連続燃焼式機械炉:100トン/1日×3基


松戸市の焼却灰、セシウム基準値6倍 低数値灰混ぜ埋め立てへ /千葉
毎日新聞 2011年7月13日
松戸市は12日、市内の清掃工場の一部の焼却灰から、国が一時保管を求めている1キロあたり8000ベクレルを超える同4万7400ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。数値の低い焼却灰と混合される仕組みで、搬出後の数値は基準内の同5660ベクレルとなり、今後も埋め立て処分を続ける方針という。
測定は4日に行われた。基準以上の数値が測定されたのは、市クリーンセンター(同市高柳新田)の集じん機などで集められた焼却灰。同市環境本部は「最終処分場にも連絡し理解も得られた。集じん機の灰も基準以下となるよう対策を講じる」と話した。


放射線物質保管用 建屋が完成 住民の不安軽減図る 松戸市
千葉日報ウェブ 2014年10月02日 18:39
放射性物質を含む焼却灰の一時保管問題で、松戸市は市クリーンセンター(同市高柳新田)駐車場内に保管用の建屋を完成させたと発表した。これまでシートで覆った焼却灰を同駐車場に置いていたが、今後は屋根付き鉄骨造りの建屋に収納し、地域住民らの不安軽減につなげる。6日から搬入開始の予定。
福島第1原発事故の影響で、同センターでは焼却灰に高濃度の放射性物質が検出された。市は2011年9月から同駐車場での屋外保管を開始。コンクリートボックスで約90トン、袋に入れた焼却灰を防水シートでぐるりと包み込んで保管した分が約782トン。
完成した建屋は平屋建てで外壁は鋼板。大きさは縦49メートル、横25メートル、高さは最高で6メートル。市によると、同駐車場で保管している1キログラム当たり8千ベクレルを超える焼却灰計約872トンのうち、防水シートによる保管分の全てとコンクリートボックスの一部を搬入する考え。
我孫子市と印西市にまたがる手賀沼終末処理場で一時保管中の松戸市搬出分の焼却灰約52トンを同市に持ち帰ることになった場合に、この建屋に収納するかどうかは未定。同市や柏、流山市搬出の高濃度の放射性物質を含む焼却灰をめぐっては国が来年3月末日までに県内に最終処分場を建設する計画だが、現在までに候補地選定のめどは立っていない。
松戸市クリーンセンターの保管用建屋.jpg松戸市クリーンセンターのコンクリートボックス.jpg松戸市クリーンセンターの保管用建屋内部.jpg
(※左が保管用建屋、中がコンクリートボックス、右が建屋内部,2015年08月27日 - 入江あき子の県議会日記から引用)

流山市クリーンセンター(流山市下花輪191)参照参照(2011.7.5 28,100Bq/kg 飛灰)※

※流動床式ガス化溶融炉:69トン/1日×3基(207トン/1日)参照


  • 2011.6.27に受入停止になるまで、北九州市の光和精鉱(株)(戸畑区中原字先ノ浜46番93)に溶融飛灰を搬出していた(6.13の9.11トンが最後の搬入分),搬入された溶融飛灰の残さ物について、同社が分析機関に測定してもらった結果、6月処理分のうち約18トンについて120~495Bq/kgが検出されたため、これらについては流山市に返却されることになる→12.9に流山市クリーンセンターへの搬入が完了

Cs検出施設の灰が北九州に - NHK北九州のニュース
2011年07月14日 08時36分
千葉県流山市の焼却施設で一般ごみを燃やした灰から基準を上回る放射性物質が検出された問題で、北九州市のリサイクル会社が先月の半ばまでこの焼却施設から灰を受け入れていたことがわかりました。会社側の検査では灰の放射線量は人体に影響の無い数値を示しているということです。
この問題は、千葉県流山市にあるごみの焼却施設で一般ごみを燃やした灰を今月5日に調べたところ、国の基準のおよそ3.5倍にあたる放射性セシウムが検出されたものです。
北九州市の発表によりますと、北九州市戸畑区にあるリサイクル会社は、4年前からこの焼却施設の灰を受け入れ、亜鉛などの金属を取り出す事業を行ってきましたが、問題が発覚する前の先月13日を最後に灰は受け入れていないということです。
北九州市によりますと、会社側が、先月13日分の灰を検査したところ、1時間あたりの放射線量は0.2マイクロシーベルトで、人体には影響の無い数値を示したということです。
この会社では震災の発生から先月までに、あわせて117トンあまりの灰を問題の焼却施設から受け入れたということで、今後、専門の検査機関に依頼してより詳細な検査を行うことにしています。

装置設置へ「飛散しにくく」
毎日新聞 2011年11月21日 地方版
流山市は一時保管している放射性セシウムを含む清掃工場の焼却灰を、セメントで固化する新たな装置を同工場内に設置することにした。
焼却灰の汚染濃度は、主な汚染源とされる草木の焼却停止で、国の埋め立て基準値を下回っているが、搬出先が見つからず、たまるばかり。セメント固化により灰が風雨などで飛散する可能性が少なくなるため「受け入れ先が見つけやすくなるのではないか」という苦肉の策でもある。
同装置は焼却灰に薬品を加え、セメントと混ぜ固める仕組み。 総事業費は約1億600万円で、24日開会予定の定例市議会に補正予算案を計上する。同市の焼却灰は東京電力福島第1原発事故前は、秋田県などの処分場で埋め立て処理していたが、施設のある同県小坂町などの反対で受け入れがストップしたままだ。焼却灰の汚染濃度は11月14日現在で1キロ当たり3340ベクレルまで低下し、国が示した基準値の同8000ベクレルを下回っている。市は固化施設の導入で、同町や新たな受け入れ先候補地との交渉をスムーズに進めたい意向で、井崎義治市長は「汚染レベルの低い灰から固化を始め、なんとか窮状を脱したい」と語る。
清掃工場に一時保管している焼却灰は16日現在、528トンを超え、来年1月末には満杯状態になるという。

焼却灰の保管期限延長 流山市、4月末まで可能に
千葉日報ウェブ 2012年03月28日 15:04
清掃工場から出る放射性物質を含んだ焼却灰の保管問題で、流山市は27日、市クリーンセンター(同市下花輪)敷地内の一時保管が4月末まで可能な見通しとなったと発表した。市はこれまで3月末を期限としてきたが、焼却灰を入れた袋の収納をより密にしてスペースの確保を図る。
福島第1原発事故で放射性物質が拡散。同センターでは昨年7月、国が埋め立て可能とする基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を超える焼却灰が検出されて以降、最終処分場に灰を搬出できず一時保管を余儀なくされている。保管量は890トンを超えている(25日現在)。
これまでにも保管テント内に収納している袋を2~3段重ねにしてスペースを確保してきたが、今後はさらに袋を密集させた“ぎゅうぎゅう詰め”の保管対応でしのぐ。

平成24年流山市議会第4回定例会(2012.11.27~12.17)市長による一般報告
次に「焼却灰の搬入再開に向けた合意書の締結」について申し上げます。
秋田県小坂町から、焼却灰の放射性物質濃度が1キログラム当たり4,000ベクレル以下を条件に搬入を再開する旨の方針が示され、去る10月18日、事前協議書に基づき、本市のクリーンセンターにおいて、小坂町一般廃棄物受入れ及び処分状況調査委員会の現地調査が行われました。現地調査の際、小坂町が実施した焼却灰の放射能濃度測定では、1キログラム当たり1,770ベクレルの結果となり、小坂町の受入れ基準を下回ったことから、10月31日付けで受入れ再開の合意書を締結しました。
これにより、11月15日から来年3月末日までの搬入総量200トンの焼却灰等の搬出が可能となりました。具体的な搬出時期については、千葉県の一時保管場所への搬出などの諸条件を踏まえ検討してまいります。


流山市も民間処分場へ 放射性物質含む剪定枝搬出
千葉日報ウェブ 2013年06月27日 15:39
流山市は放射性物質が含まれるとして「森のまちエコセンター」(同市こうのす台)で一時保管している剪(せん)定枝の一部を民間の最終処分場で埋め立てる方針を固めた。今後、業者や受け入れ先自治体と協議を行うが、同市は約3千トンの剪定枝の搬出を打診する考え。県内では我孫子市が同様の検討をしている。
市によると、ごみ焼却灰の放射性物質の濃度を低減させるため2011年9月から剪定枝や落ち葉、草を同センター内で保管。枝を細かく砕くなど工夫してきたものの現在の保管量は約7500トンに達し、保管スペースに限界が近づいてきたため新たな対応を図ることに決めた。


流山市クリーンセンターの屋外保管コンテナ.jpg流山市クリーンセンターのテント倉庫.jpg流山市クリーンセンターのテント倉庫内部.jpg流山市クリーンセンターのボックスカルバート.jpg
(※左から1番目が屋外保管コンテナ、2番目がテント倉庫、3番目がテント倉庫内部、4番目がボックスカルバート,2015年08月27日 - 入江あき子の県議会日記から引用→保管場所の詳細やボックスカルバートについては、指定廃棄物の一時保管の現状と今後の対応等についてを参照)

我孫子市クリーンセンター(我孫子市中峠2264)参照(2011.7.7 26,500Bq/kg 飛灰)※

※全連続燃焼式ストーカ炉:90トン/1日×1基&105トン/1日×1基(195トン/日)参照

我孫子市焼却灰等放射能濃度の測定結果 2011年07月15日 13:28
我孫子市クリーンセンターの焼却灰等放射能濃度の測定結果が発表されました。
飛灰は26,500Bq/kg、主灰(燃え殻)と飛灰を混合した灰は5,450Bq/kgでした。
焼却灰の量に関する飛灰と主灰の割合は1:9とのことです。
且つ飛灰は外部には飛散しないそうです。
焼却灰については、国から次のように通知されています。
ア 8,000Bq/kgを超える主灰又は飛灰については、一般廃棄物最終処分場(管理型最終処分場)に場所を定めて、一時保管する。
イ 8,000Bq/kg以下の主灰又は飛灰については、一般廃棄物最終処分場(管理型最終処分場)に、埋立処分する。
また、当該通知の中で「混合された状態で埋立等が行われるのであれば主灰と飛灰が混合された状態で測定して構わない。」との見解です。
クリーンセンターでは施設の構造上、飛灰と主灰が混合された状態で排出され、処分先へ搬出されているそうです。混合灰の測定値は、8000Bq/kg以下ですので、したがって、放射性物質の測定結果を委託先に報告・確認のうえ、従来どおり処理します。
この焼却灰は再生資源化され、最終的に路盤材になるとのお話を担当課よりお聞きしました。

クリーンセンターの放射能濃度 2011-07-16 07:44
我孫子市クリーンセンター焼却灰等放射能濃度の測定結果がやっと出ました。焼却灰(混合灰)から検出された放射性セシウムは、5,450Bq/kgです。我孫子市では施設の構造上、混合灰状態で排出され、処分先へ搬出しています。混合灰の測定値が、国の基準値8,000Bq/kg以下ですので、従来どおり処理しています。 施設が古いおかげで、柏の様に濃縮されなかった点も否めないですね。

我孫子市で発生 セシウム 保管基準3倍超検出
東京新聞 2011年7月16日
我孫子市は15日、同市中峠の市クリーンセンターで発生した飛灰と呼ばれる焼却灰の一種から、国が埋め立てをしないで一時保管を求める1キログラム当たり8,000ベクレルの3倍以上の放射性セシウムを検出したと発表した。処理過程で別の灰と混合されて濃度が下がるため、処分に問題はないという。
飛灰は、可燃ごみの焼却で発生する主な燃えかすとは違い、排煙を浄化する際に分離されるちりのようなもの。7日に採取した分から1キログラム当たり26,500ベクレルを検出した。別の灰と混合した後の灰は同5,450ベクレルで、8,000ベクレルを下回るため、県外の再資源化業者への搬出を続けている
これまでのところクリーンセンター周辺の放射線量などに影響は見られないという。

我孫子市 ごみ収集支障の恐れ 「焼却灰表面線量高い」→搬入拒否
東京新聞 2012年6月6日
我孫子市は5日、清掃工場「市クリーンセンター」(同市中峠(なかびょう))から発生するごみ焼却灰に関し、処理業者から放射性物質問題を理由に受け入れを拒否され、工場内に灰や収集した可燃ごみが大量にたまっていることを明らかにした。灰の放射性セシウムは国の基準(1kg当たり8000べクレル)以下だが、処理業者が独自の基準で受け入れを中止した。市は受け入れ先が確保できない場合、一カ月程度で家庭ごみの収集に支障が出る可能性があるとしている。
市によると5月18日、灰の八割の処理を委託していた埼玉県のリサイクル業者から「表面線量が毎時1.5マイクロシーベルトと高い」と今後の受け入れを拒否された。業者からは5月に入り、設備点検の名目で受け入れ量を引き下げられていた。灰に含まれるセシウムは、5月時点で1kg当たり3080ベクレルと国の基準を下回っている。行き場のない灰は、4日時点で500トンに。工場内の貯蔵庫に収まらず、敷地内に急きょ、コンテナ8台を並べて保管している。さらに数十台を手配するとともに、使われていない建物を仮保管に利用しようと対応に追われている。別の受け入れ業者に処理量の増加を打診したが断られ、ごみ処理自体の民間委託も検討したが頓挫。現状では主力の業者が「線量が毎時0.4マイクロシーベルトに下がれば再開」というほか、以前から関係のある茨城県や長野県の業者と交渉している。 焼却のペースを落として灰の発生を抑えているが、保管余裕はほとんどない。工場の担当者は「最悪の場合、一カ月もたない」と収集への影響を懸念している。
我孫子市は福島第一原発事故後も、国の基準を超える処分不能の灰は発生していなかった煙から採集されセシウムの濃度が高い「飛灰」と、燃えがらからの比較的濃度が低い「主灰」を混合し、セシウム濃度は下がっていたからだ。だが、震災から約一年三カ月を経て、柏市など周辺地域と同様、焼却灰問題が深刻化した。我孫子市の担当者は、国の基準を下回る状況で受け入れ拒否を受けたことに「国の基準は何なのか」と困惑する。星野順一郎市長は「処理業者の独自基準にはとてもじゃないが対応できない」と述べ、基準の統一と徹底を求めている。

我孫子のごみ焼却灰 新処分先に搬出開始 危機脱す
東京新聞 2012年6月27日 11時11分
千葉県我孫子市は26日、放射性物質問題を理由に、ごみ焼却灰の受け入れを処理業者から拒否されていた問題で、新たな処分先に長野県小諸市のリサイクル業者が決まったことを明らかにした。25日から市清掃工場にたまっていた灰の搬出を開始した。灰の大半の処分にめどがつき、市は「ごみ処理の危機は脱した」としている。
市の灰の8割を処理していた業者が、灰から出ている放射線量が独自基準に抵触するとし、5月21日に受け入れを停止。灰を清掃工場内で保管せざるを得なくなり、収集制限などが懸念されていた。灰の放射性セシウム濃度は国の基準(1キログラム当たり8,000ベクレル)を下回っていた。
市は、いわゆる燃え殻で比較的セシウム濃度が低い「主灰」と、煙から採集され濃度が高い「飛灰」を混合していた従来の方式を改め、別々に処理刈草の焼却をやめたこともあり、1キログラム当たり3,000ベクレル程度だった混合灰に対し、主灰は同840ベクレル(22日採取分)に低下していた。
小諸市の業者は同2,500ベクレル以下を受け入れの条件としていて、年間4,000トンの主灰の処理に応じた。
搬出再開に伴い、抑制していた焼却をフル稼働に戻した。工場にたまっていたごみは急速に減っている。
ただ、飛灰については、同5,100ベクレル(同)となっており、処分先はまだ確保できていない発生量は主灰の十分の一の毎日1~2トン程度で、当面は敷地内の建物で保管する。
我孫子市は「飛灰も国の基準では通常の埋め立てが可能な水準で、業者を探している。処分先を増やしていきたい」としている。

千葉・我孫子市の焼却灰 小諸の処分場で受け入れ
信濃毎日新聞 2012年6月28日
小諸市御影新田の管理型最終処分場で放射性セシウムを含む焼却灰を受け入れているフジコーポレーション(佐久市)は27日までに、千葉県我孫子市から1キロ当たり2500ベクレル以下の基準で、一般廃棄物焼却灰を受け入れることで合意した。搬入開始の日程は明らかになっていない。
我孫子市によると、同市は市有クリーンセンターで一般廃棄物を焼却。焼却灰を埼玉県内のリサイクル業者に搬出していたが、5月中旬にこの業者から「受け入れできなくなった」との連絡を受けてフジコーポレーションと交渉することになった。
同市は焼却灰の放射能を下げる対策として、草や土を別処理にした他、比較的放射能が高いとされるばいじんを主灰から分離するよう同センターを改修。小諸市の最終処分場に入るのは主灰我孫子市のサンプル調査では1キロ当たり820ベクレルで、同市は「これからも放射能を下げる努力をする」としている。
同社は5月中旬以降、新規の受け入れ基準を1キロ当たり500ベクレル以下から2500ベクレル以下に緩和。国が埋め立て可能としている同8千ベクレル以下は下回っている。同社は我孫子市の主灰について放射性物質が溶け出さないか試験し、放射能は不検出だったという。

印西クリーンセンター(印西市大塚1-1-1)参照(2011.6.30 13,970Bq/kg 飛灰)※

※全連続燃焼式焼却炉(ストーカ式):100トン/1日×3基(300トン/1日)参照

11カ月ぶり埋め立て再開 印西など2市1町組合 基準値以下焼却灰
千葉日報ウェブ 2012年05月30日 15:27
印西地区環境整備事業組合(印西市、白井市、栄町)は28日、印西市大塚1のごみ焼却施設「印西クリーンセンター」で昨夏から保管を続けてきた国の基準値を下回る放射性物質が検出された焼却灰(飛灰)について、印西市岩戸の最終処分場への埋め立てを約11カ月ぶりに再開した。
同センターでは昨年6~7月の焼却灰から国の埋め立て基準値(1キログラム当たり8000ベクレル)を上回る放射性物質が検出され、約130トンを施設内保管。一方、8月以降に出た焼却灰は基準値以下で本来埋め立て可能だが、組合は周辺住民に配慮し、同処分場での処理を停止していた。
組合は8月から市原エコセメントへの搬出を始めたが排水問題で11月に操業停止となり、同センター敷地内の保管量が増加。今年2月から埼玉県内の民間業者に処理を委託ししのいできたが、今月27日現在の基準値以下の保管量は約625トンに上り、今月末には保管場所が不足する見通しだったという。

千葉市新港清掃工場(千葉市美浜区新港226-1)参照参照(2011.7.15 12,950Bq/kg 溶融飛灰)※

※全連続燃焼式焼却炉(ストーカ式):135トン/1日×3基,プラズマ溶融方式圧溶融設備:36トン/1日(2基交互運転)

概要 保管量(t) 濃度(Bq/kg) 保管開始年月日
焼却灰溶融固化物 4.2 9,320 2011.7.22
ゼオライト 3.5 8,490 2014.4.7
新港清掃工場保管倉庫前.jpg新港清掃工場保管倉庫内.jpg(※左が保管倉庫前、右が倉庫内)

  • 最終更新:2016-02-08 01:38:53

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